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2019/09/18

日本の貨幣(コイン) どっちが表で、どっちが裏?[西尾市~コイン]

「今日のなるほど!」


先日、「04-022:昭和63年(1988年) 貨幣セット Mint Set ミントセット」をご紹介しました。
その時には触れませんでしたが、上記の写真を見ても「表」とか「裏」とかの表記はないんですね…

上段の写真を見ると、
「5円黄銅貨」以外は「アラビア数字(算用数字)」で「額面」が表記されています。
中央下の「年銘板」も「アラビア数字(算用数字)」ですね。
他には「アラビア数字(算用数字)」と「漢数字」のごちゃ混ぜですが、「年銘(製造年)」が「和暦」で表記されています。

下段の写真を見ると、
すべての貨幣に「漢数字」で「額面」が表記されています。
それと、日本らしい? 落ち着いた柄が表現されています。
関係ないですが、「年銘板」もその年の「龍」になってますね。
少なくとも、欧米人が見ても、こちら側だけでは使いづらいですよね。

結論から言いますと、「現在は法律上どちらが表とかは決まっていない」そうです。

わかりにくい表現ですが、正しく言うとそうなるのです。

もう少し詳しく、お話ししますと…
「現在は…」というなら、「昔は?」ということになりますよね。
そうなんですよ。
「昔」は決まっていました。

明治になって、日本も近代貨幣が登場します。
外国の貨幣は基本的に国王や領主の肖像が片面にあり、そちらを「表」としていることが多いです。
従って、外国に認めてもらうような貨幣が必要でした。
「天保通宝」や「寛永通宝」では諸外国からバカにされてしまいますからね…
しかし、日本は当時「天皇は神」であった為、人民の手に触れ 汚れることはよろしくないということで、天皇の肖像に代わる「龍紋」を図柄にしました。
そして、そちらを「表」と公表していました。
私的にもその意見には賛成です。

明治27年(1894年)の日清戦争の時に『「龍紋」は中国の象徴ではないのか!』という意見がでた為、「龍紋」から「菊の紋章」側を法律上「表」と決めました。

戦後、「GHQ(アメリカ兄さん)」が「菊の紋章」の使用を禁止した為、「表」が無くなってしまったのです。
当然、法律からも「表」を決める部分が無くなりました。

そこからは、日本人らしい?柔軟な対応で『どちらが「表」とか「裏」とか決めません』ということを決めたわけです。
ただ、実際に貨幣を作っている造幣局の現場では『今まで「菊の紋章」の裏側に「年銘」があったので、こちらを「裏」と呼びましょう』ということになり、それが一般に浸透したらしいです。
つまり、日本の貨幣は「裏」の反対が「表」になったわけです。
戦争で負けるということは「表」も「裏」も決められないということなのでしょうか?

「白黒」付けないモヤモヤ感が日本人らしくて、個人的にはすんなりと自分の中に入ってきました。

ということで、上段が「裏」で下段が「表」ということになります。

まだまだ、面白い話がありますが、今日はここまでです。

 

 

西尾市の方で各種コインでお困りの方は、西尾市の開運 令和堂が解決できると思います。

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